10、脳外科の通院が始まる
私は地元の大病院に行きました。あまりこの病院は印象が良くなかったのですが、この病院を訪れるのは実際は初めてでした。がんの治療ではずいぶんと定評のある病院だということをネットで始めて知りました。
1時間以上待たされてやっと脳神経外科の先生に会うことが出来ました。これは明らかに片側顔面痙攣ですねと言われ、いきなり手術という選択は出来ないことを言われました。やはり手術には色々なリスクがあるので、まずは薬から始めましょうと。いくつか試して結果が出ないときに、手術を考えましょうと。でも根治するには手術しかないんですけどねなんて言われました。そこで処方された薬はてんかんの人が飲むような強い痙攣止めの薬でした。若干効果があるように思われましたが、明らかに効果を感じられるようなものではありませんでした。飲むとぐったりします。これはじきに体が慣れるということでした。1週間飲み続けてから血液検査を行いました。この薬が体に馴染んでいるかどうかの確認です。そしてこれを一ヶ月飲み続けることになりました。これで駄目だったら手術をしましょうと話をしました。その際には、この病院には顔面痙攣の手術をしたことのある先生はいないので、他の病院から経験のある先生に来てもらうか、その先生のいる病院で手術を受けてもらうかになりますと説明を受けました。
やっぱり手術は顔面痙攣で有名な病院に行かなきゃ駄目かなと考えました。ネットでどこの病院が有名か分かっていたし。すると父親が知り合いのつてを頼ってその病院への依頼状をもらってきました。そしてそちらの先生とも会ってきました。ただその病院は建て替えを計画しているので、手術を受けるには別の病院でその先生が手術をすることになると説明を受けました。時間かかりそうだし、病院もちょっと不便な場所でした。どうしようかなと悩み、そのことを地元の病院の主治医の先生と話をしました。慣れている人が手術をするのが一番いいことなので、そちらで受けてもいいと思いますよとのこと。ただこの病院で手術を受けるのがスケジュール的には早くなりそうですよと言われました。ちなみにここの病院でお願いしている先生ってどなたですか?と聞くとF先生とのことでした。どこかで聞いた名前だなと思い、ネットで調べてみるとすぐに分かりました。この病気で色々な方が手術をしてもらって、皆さんが絶賛している先生でした。悩んだ挙句、早く治したかったので、F先生の手術をお願いすることとなりました。父親は「俺がせっかく依頼状をもらってきてやったのに」と怒り出し、しばらく父親とは口を聞きませんでした。私は少しでも納得のいく状況で手術を受けたかったからです。
ただやはりF先生はお忙しい方で、2ヶ月以内に手術を受けられそうだと主治医の先生方は話を聞かされていたのですが、結果4ヶ月待つことになりました。これだったらもう一つの病院で手術を受ければ良かったかなと思いましたが、F先生にお願いしたいという気持ちも強かったので待つことにしました。
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