« 12、入院前日 | トップページ | 14、入院2日目 »

13、入院初日

寝付くのが遅かったので、起きるのが大変だった。2週間は帰れないのでテレビなどの主電源などは落とした。使わない電気機器のケーブルも抜いておいた。次にこの部屋に帰るのはいつのことだろう。
大きなスーツケースを転がしながら、徒歩10分ちょっとの距離を歩いて病院へ向かった。俺って本当に病人なのかな?でもそんなことを考えている間も顔がぴくぴくするので、やっぱりこれは治したい。

入院の受付を済ませ、病室に通される。担当の看護士さんは今日はこの時間にはいないということで、代わりの今日の担当のKさんという看護士さんと色々細かい話をしました。沖縄の人かなってくらいに顔立ちのはっきりした人だったけど、とってもかわいらしい人だった。ぶっちゃけ好みのタイプかも。そんなことを考えている間はまだ俺にも余裕があるんだなあ。きっとこのあと手術の恐怖に落とされるんだろうけど。

早速、採血と検温を行った。体温計を渡され、入院中はこれを使ってくれと。早速使おうとしたらなんと強烈なわきが臭。うわっ、これは参った。ティッシュで拭いても取れない。除菌ウェットティッシュで拭いたら匂いが消えた。ウェットティッシュを買っておいてよかった。使わないかなとも思ったけど、まさかこんな形で役に立つとは思わなかった。体温計は置いていくので、入院中はずっとこれを使ってくださいとのことでした。

窓側のベッドだった。10階なので景色がよく見える。よく考えれば出身高校が目の前にある。この○○病院と出身校である○○高校。そういえば名前(地名)が同じだった。高校生のころはよく学校帰りにこの病院前の公園でデートをしたことを思い出した。もう20年も前のことだ。あの頃の俺は純粋だったなあ。彼女は霊感が強かったので、そのときに影響されてか、私が生まれて初めて霊をこの公園で見たことも思い出してしまった。なんてちょっとノスタルジックな気分にふけってしまった。っていうか、ノスタルジックではなくむしろオカルトチック?

主治医の先生と面談を行った。この主治医の先生は手術の時には助手に入ってくださるそうです。執刀は他の大学病院のF先生という方で、この病気の分野ではオピニオンリーダー的な人である。とても素晴らしい人柄の先生と評判なのだが、もしかすると会えずに終わってしまうかもしれません。この先生の手術が受けられるということで、他の病院で手術する選択肢もあったのですが、この地元の病院でこの先生の手術を受けることになりました。せっかくなので色々と話を聞きたいのに。不安も色々とありました。主治医の先生もF先生で駄目なら、もう誰が出てきても駄目だからということを仰っていました。

手術にはやっぱり色々なリスクがあるらしい。手術そのものや全身麻酔はもちろんのこと、術後の合併症が怖いらしい。脳髄液が漏れてきたり、傷口からばい菌が入ったり。それと意外と怖いのがエコノミークラス症候群というのが印象的だった。術中やICUにいる間、足をマッサージする機器をつけておかないと、動けるようになったときに血栓が出来てリスクが高まるらしい。血栓が肺に行くと酸素が取り込めず、心停止することがあるそうです。そしてそのまま亡くなられてしまう可能性もあるそうです。もうびびりまくり。逃げ出したい。逃げ出したいときに限って痙攣がとまったりする。どうしよう?けど、手術から逃げても病状からは逃げられないので、どううしようもない。気分はジェットコースターの順番を待っているときのようです。怖い気分で待たされ、順番が回ってくればあっという間に終わるという意味ではね。うまいこと言うね俺ってば!そういえば安全神話のあったジェットコースターで何年か前に大きな事故が。いやいやいや、笑えないからっ!

昼食が出てきました。これが生まれて初めての病院食。その瞬間「えっ?俺の普段の食事の3分の1くらい・・・・」。これは俺に痩せろと言うことなんでしょうね、はい分かりました。
--------------------------------------------------------------------------------
昼食
ご飯、チンジャオロース、ゴマ酢和え、牛乳。
--------------------------------------------------------------------------------
さすがにラーメン大盛りにチャーシューご飯と餃子ってわけにはいかないんでしょうが。
せめてこのチンジャオロースで丼飯3杯。。。。。。
病院食で「おかわり!」っていうチャレンジャーにもなりたかったが、そこまでは勇気の無い俺。。。

午後からは検査。呼吸機能検査と胸のレントゲン。どうも気道に問題があるかもしれないとのこと。呼吸機能検査はいやな思い出があるので、若干憂鬱。でも一回でOKだったので良かった。
今まで外来で来ていた場所にパジャマでうろつく。外来の患者さんが今日もいっぱい。今までは逆の立場だったんだよなあ。
検査を終えて、売店に寄る。看護士さんからT字帯を買ってきてくれと言われたからだ。何かと思えばふんどしらしい。手術、ICUの間はこれを着用らしい。ふんどしと言うと、嘉門達夫の「かつお風味のふんどし♪」を思い出してしまう。

同じ病室の人はみんな年配の人ばかり。自分の親みたいな年齢の人たちで、なんだか話しかけずらい。しかもぼけ老人っぽい人もいる。比較的しっかりした雰囲気の人が熱があるらしく、看護士達がインフルエンザの検査をすると騒いでいる。勘弁してくれー。。。。せっかくF先生の手術を4ヶ月待って受けられるって言うのに。。。。ここでうつされたら終わりだ。気がつくとインフルエンザと騒いでいた人は他の病室に移ったようだ。

実は私はいびきが異常にうるさいので、同部屋の人に迷惑を掛けるんじゃないかと不安で、耳栓を大量に持ってきました。6人部屋なのですが、この時点であと俺以外に2人。耳の遠い御老人。この人は会話もスムーズに成立しなかったが、耳が遠いのでいびきは気にしないと言ってくれました。もう一人は若干痴呆が入っていそうな御老人。この人には耳栓を渡しておきました。でも俺のいびきの説明分かっているのかなあ。

パソコンを広げてこの日記を書いていると、さきほどのお気に入りの看護士のKさんがやってきた。術後にICUに入るときに必要なものを説明しに来たのだ。そしてこのとき私は肝心なことを思い出した。PCのスクリーンセーバが動き出した。セクシーな女性のスクリーンセーバの設定を解除しておくのを忘れていたのだ。これ見られちゃっただろうなあ。入院前に変えておくはずだったのに。。。やっちまったなあ。

--------------------------------------------------------------------------------
夕食
五目ちらし(えびやアナゴが入ってた)、里芋とにんじんの煮物、野菜の入った澄まし汁、大きなみかん。
--------------------------------------------------------------------------------
夕食はまたヘルシーな感じ。
よく病院食は味気ないと言われます。確かに味気ないのかもしれませんが、普通の料理に飢えている一人暮らしの私としては、逆にこれはこれでありだなと思えます。病院食も悪くないよ。でも、食べ終わって2時間。すでに小腹が空いてきた。まだまだ慣れるのは先だなあ。

今度は別の看護士さんが来て、また血圧、体温を測っていった。食欲はどうですか?晩御飯は全部食べられましたか?と聞かれ、いつもはこの三倍は食べているので、普通に完食ですと言ったら笑われた。

体温計をケースから出したらまた異臭が。。。。明日は売店にマイ体温計を買いに行こうと心に誓ったのであった。そしてこの先また入院をすることがあれば、体温刑事さん。。。?じゃなかった。誤変換でした。体温計持参でいこうと思います。

最後に主治医の先生が来てくれました。今日の検査には問題なかったということで。いつも外来で話をしているときには、患者の大行列でじっくり話をすることも出来なかったのですが、今日の手術の説明では納得いくまで色々と質問に答えてくれたので、とっても良かったです。こういう病院の先生って大変だよなあ。外来で膨大な数の患者と話をして、入院患者のケアをして、そして手術までするとなると本当に大変だと思います。前にこの先生に地元の駅で土曜日の夜10時頃偶然に会ったことがあります。学会終わって今から病院に戻る所だってさ。医者は重労働ですね。F先生だけでなく、この先生と出会えたことも私にとってはラッキーだったかもしれません。

さて、今日はそろそろ寝ようかな。明日はどんな日になるのやら。
。。。。腹がきゅーきゅー言って眠れない。
お腹空いた(泣)

|

« 12、入院前日 | トップページ | 14、入院2日目 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 12、入院前日 | トップページ | 14、入院2日目 »