2005年12月11日 (日)

ビンタン島、シンガポール旅行記

11月28日からのビンタン島、シンガポールの旅行記をまとめました。
数が多いので、まとめページを作りました。

ビンタン島へ出発 (1日目)
南国リゾートの朝-スパ初体験 (2日目その1)
ビンタンに来たことを後悔する (2日目その2)
買い物に出る (3日目その1)
象に乗る (3日目その2)
港町タンジュンビナンに行く (4日目その1)
タンジュンビナンのスパに行く (4日目その2)
小さなリサイタル (4日目その3)
リゾートアイランドビンタン島で高級リゾート会員権を売りつけられる (5日目その1)
最後の晩餐 (5日目その2)
ビンタン島との別れ (6日目)
シンガポールのクリスマス
シンガポールの朝食
後輩とシンガポールで再会
さあて日本に帰るぞ!・・・のはずが
今度こそ日本に帰るぞ!

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今度こそ日本に帰るぞ!

今度は、18時に空港入りをした。
フライトは20時40分でバンコク経由で6時半に日本に着く予定。

この空港は出国審査を抜けると本当に店がたくさんある。
1年前に来たときよりも、さらに店舗数が増えていた。
私は最後にチキンライスを食べて、店をぶらぶらまわって、後はボーっと待っていた。
マスターカードのキャンペーンをやっていて、何か配っていたので、何だろう?と思い、もらうと首の枕。
ラッキー!
最後に店をちょっと見てまわって、ふと案内板を見たら俺の乗る便はBoardingになっている。
「まだ50分もあるのに早いなあ」って思っていた。
そろそろ行くかなと思い、まずは日本円の交換をせねばと交換所を探したが、こんなときに限って見つからない。
まだ時間は余裕のはずなのにちょっと焦り始めました。
次に案内板を見るとLast Callになっている。
「まだ40分以上あるだろ?」と思って、やっと見つけた交換所で日本円に交換をした。
そして急ぎ足で向かうが、案内板にはClosingと表示されている。
「え、まだあと40分あるだろ!」と思い、焦って思い切り走っていきました。
しかもゲートは一番端にあって遠い!
そりゃ走りましたよ、納得のいかない気持ちを抱えながら。。。
着いてみたら全然搭乗始まってないじゃん!
荷物チェックを抜けて、待合室に入っただけで、まだ荷物チェックのところで並んでいるよ!
走って損したと思い、「何がLast CallでClosingだよと!」怒りたい気分になった。
最後は安心して日本に帰してくれよ!

待合室に入るとすぐに搭乗が始まる。
ビジネスクラスなので、優先的に入った。
やっぱり席がゆったりとしていい!
出張の時にはビジネスに乗るけど、プライベートで乗るのは初めてなので、かなり嬉しい!
新聞だけじゃなくて、雑誌まで出てくるし。
最初は英語の雑誌だけだったので断ったが、その後日本語の雑誌が出てきたので、GQを読むことにした。
ガンバの宮本の記事にしか興味なかったのだが、もしかしたらそのときに俺はヒルズ系と勘違いされてしまったのかもしれない。
離陸をするとすぐに軽食という名の食事が出てくる。
「ワインはどうしますか?」と聞かれたので、「じゃ白で・・シャルドネありますか?」なんて唯一知っている分類を偉そうに言ってみた。
さっきから色々と面倒を見てくれているスチュワーデスのお姉さん(日本人)が、「お仕事ですか?」と聞いてきたので、「いやプライベートです。遊び帰りなんです。」
あえて、たなぼたでビジネスにいるとは言わなかった。(言えなかった?)
食べ終わるとすぐにバンコクに到着。
俺は酔いも手伝ってもう半分眠っていた。

一度飛行機を降りて、1時間待ってまた搭乗。
そしてまた食事、そんなに食えるか!
今度はアルコールには手を出さなかった。
機内はガラガラ。
横1列に1人か2人くらいの状態。
スチュワーデスも暇なのかな。
俺はちょっと無駄話をしていた。
飲み物を持ってきてくれたさっきのお姉さんに、「あの客室乗務員の人(中華系)、小川直也に似ていますよね?」
そしたら笑ってくれて「確かに似ていますよね!他の日本人の乗務員にも言ってみますね。」
またちょっとしてから、「あの人ゲームで変な日本語を覚えていて、日本語を話すと知ったかぶりするんですよ!」なんて気さくに話し掛けてきてくれた。
俺も「あの人に、ハッスルハッスル!とか教えてもいいですか?」
「ハハハ、是非教えてあげてください!」なんて。
スチュワーデスの人とこんな話をするのは初めてかも。

最後にお茶漬けをすすり、仮眠を取ろうとしたが真っ暗なのに寝れない。
面白そうな映画もありゃしない。
あっても日本語がない。
なんとなく画面を見ていたら「リトルマンハッタン(愛しのローズマリー)」っていう映画が面白かったのでずっと見ていた。
英語でもなにげに分かりやすかった。
あとちょっとで終わりというところで、またさっきのお姉さんが話し掛けてきた。
こんな時に!と思いながらも、すぐに俺はヘッドホンを外した。
「眠れませんか?」
「いや、実は私飛行機苦手なんですよね」
「そうなんですか?実は私もそうなんですよ。この仕事をしているのにみんなに不思議がられます。客として飛行機に乗るのも苦手なんですよ。機内を歩いている分にはいいんですけどね。この前ビンタン島というところに行った時にも、フェリーで酔っちゃって。」
「そうなんですか?私今回の旅行ではビンタンに行っていたんですよ!一人で行くところじゃなかったですけど。。」
「そうかもしれませんね。私は神奈川に住んでいるのですが、8勤明けの時に福岡の友達と行ってきました。」
なんて会話をしていました。
普通こんな砕けた会話をスチュワーデスさんとするか?
俺は平静を装いながらも、頭の中ではもう舞い上がりまくっていました。
エコノミークラスではありえないな。
そっか、スポーツ選手はビジネスクラスに乗るからこういうことがあるんだ!となんだか妙に納得してしまった。
最後、連絡先を渡そうかと思ったけど、それはやりすぎかなと思い、それはやめました。
でもとっても素敵な時間でした。
シンガポール航空はいいですね!

そんなこんなで帰ってまいりました。
シンガポールのホテルの強烈な冷房で痛めた喉が悪化して、その週は風邪で寝込む羽目になりましたが。。。

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さあて日本に帰るぞ!・・・のはずが

私は6時に起きて、シャワーを浴びて、荷物をまとめて、朝食を食べて、7時半にチェックアウトを済ませて、チャンギ空港に向かいました。
これで帰るのはなんか物足りないな。
もっとシンガポールのローカルフードを満喫したかったなあ。
格安チケットだから今更夜の便に変更なんてきかないしなあ。
まあしょうがない、諦めて帰ろうなんてタクシーの中で考えていました。

フライトは9時40分です。
空港に8時過ぎに着くとカウンターは長い行列。
待っている間、「そういえば?」と思い出したことがありました。
シンガポールの入国カードの半券を無くなさないように、どこか別のところにしまったはず。
ここでスーツケースを預けたら分からなくなると思い、列から外れてスーツケースを開けました。
でもどこを探しても見つかりません。
俺は焦りました。
どこだどこだと探すと、パスポートに挟んだままでした。。。。
一体俺は何をやっているんだ。
これで行列に並び直しましたが、これが命取りでした。
やっと私の番になると、「Narita?」と聞いてきて、「早く東京に帰りたいか?」と言い出しました。
私は「???、はい。。。」
「オーバーブッキングで席が無いので、夜の便まで待って欲しい」
「えーーーーー????」
話には聞きますが、こんなこと初めてなので驚きました。

結局、20時40分のバンコク経由の便で帰ることになりました。
補償として、シンガポール航空の高級(そうな)ペンセット、夜までのホテルとその往復のタクシー代、ホテルの昼食券と晩飯券(結局使わなかったけど)、シンガポール500ドル(約3万5千円)、そして帰りの便はビジネスクラスとなりました。
すっげー、厚遇だ。
うん、どうせまだ休暇中だし、全然OK!
良かった良かった!

まさかまたシンガポールの市内に向かうとは思わなかったと思いつつ、チャイナタウンにあるホテルに行ったらなんだかボロホテルだった。
タクシーの運ちゃんが「リージェントに泊まっていたのにリバービューねえ・・・」って言っていた理由が良くわかる。
中華系の客しかいないし。。。
まあいいや、俺は着替えを買いに行き、そしてお昼にまた後輩に美味しいものを食べさせてもらった。
フィッシュスープというのを飲んだ。
あっさりとして毎日飲めるような感じ、体が温まるし、なんだか癒してくれる味。
そういう意味では味噌汁みたいな飽きない味かも。
それと名前を忘れたが、一緒に食べたヌードルがとっても美味しかった。
今回のシンガポールで最大の発見!
これで思い残すことは無い!
シンガポールにとっても満足できました!

私は後輩にクラークキーまで送ってもらい、みやげ物を選び、ホテルに戻って、仮眠を取って、シャワーを浴びたのだった。

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後輩とシンガポールで再会

久々に(いや実は3週間前に新宿で飲んだのだが)、シンガポール在住の後輩と会ってきました。
彼は1年前、私にシンガポール料理の美味しさを教えてくれたので、今回も楽しみにしていました。
でも去年と違うのは、今回は3人で。
後輩の結婚相手と3人で食事をしました。
weenan
私がチキンライスを食べたいというと、威南記鶏飯餐室という店に連れて行ってくれました。
チキンライスと、蛙のから揚げとカレーフィッシュヘッドとあと野菜と。。。まだ何か食べた気が。
どれも美味しかったです。
チキンライスは相変わらず美味しかったけど、カレーフィッシュヘッドが新しい発見でした。
このカレーフィッシュは、エスニックカレーと魚を鍋に煮込んだもの。
いいダシが出て、カレーが絶品でした。
蛙は白身の魚と鶏肉の中間みたいな感じでした。
後輩は、これ食べると良くジャンプが出来るようになるとわけのわからないことを言っていました。
chikenrice
fishhead
kaeru

この後輩は来年の1月に挙式をするそうです。
いろいろと苦労していたのを聞いていたので、本当に良かったなと思います。
見ていて、なんていうかバカップルなんです。
二人だけのペースがあって、なんだか穏やかな二人。
それも奥さんがおっとりした人ということもあるかもしれません。
いい意味で見ていて羨ましく思えたカップルでした。
幸せになれよ!

お腹いっぱいになった私たちは二人で飲みに行こうという話になり、ベタだけどラッフルズホテルのロングバーでシンガポールスリングを飲もうという話になりました。
後輩も長くシンガポールにいるけど、まだ行ったことがないとのこと。

singsling
元祖のシンガポールスリングは意外と飲みやすく、次の日の朝一番のフライトに乗ることも忘れて、けっこうたくさん飲んでしまいました。
久々に色々と話をして、楽しい時間でした。
この夜、私たちはまだ再会を期して別れました。
明日は二日酔い大丈夫かな?起きられるのかな?
そんな心配も次の日には、まさかあんな展開になろうとは思ってもみませんでした。

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シンガポールの朝食

ホテルで朝食は済ませていたのだが、それでも私はシンガポールの朝食を食べに行こうと思った。
カヤトーストを食べ、コピを飲みたかったのだ。
私は、ラッフルズの近くにあるKillney Kopitiamに向かった。
カヤトーストとは、カヤジャム(ココナッツのジャム)と冷たいバターをカリカリに焼いたトーストに挟んで食べます。
これがとっても美味なんです。
コピというのは、シンガポール流の珈琲で、練乳が下に沈んでいて、それをかき混ぜて飲みます。
なんだかチャイみたいな味です。
皆さんもシンガポールに行くことがあれば食べてみてください。
私はスーパーで自分用のカヤジャムを買ってきました!

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シンガポールのクリスマス

ビンタン島を出てシンガポールに着き、私はリージェントホテルにチェックインをした。
1万3千円出すとこんな超高級ホテルに泊まれるんだと感激しました。
新宿だとワシントンホテルにしか泊まれないだろうよ。
ちょっと休んでからオーチャードロード(シンガポールで一番賑やかな通り)に出た。
街は大変な飾りつけと人の数だ。
クリスマスの飾りつけは日本では考えられないくらいに派手な飾り付けである。
数年前の表参道のライトアップなんて比べ物になりません。
なんで南国なのにそこまで飾り付けるのよ!って言いたくなりました。
シンガポール在住の後輩は、「シンガポール人は何もすることないから・・」と言っていた。
この小さな国では他にすることがないというのは分からないでもないけどね。
人の数もすごかった。
週末の新宿、渋谷に負けないくらいの人でした。
それにしても暑いとクリスマス気分になれないのは私だけ?

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ビンタン島との別れ (6日目)

最後の朝、俺は朝食を食べに行った。
朝食券が最後だったので、「今日が最後です」と伝えた。
すると他の人も「今日で最後なんだって?」と話し掛けてきてくれた人が何人かいた。
lotuscafe
俺は食べ終わると、いつも入り口で笑顔で迎えてくれたお姉ちゃんに、「毎朝の朝食の時間はとっても良かった。ありがとう。」と伝えて、最後に何人かと一緒に記念写真を撮ってもらった。
いろいろあったけど、このホテルの従業員はみんな親切で素敵な笑顔をいつも見せてくれた。
リゾート会員券を売ろうとしてきたのは、親会社の人たちだし、この人たちの親切とは何も関係ない。
とってもいいホテルだったと思うし、ここに泊まって良かった。

荷物をまとめてチェックアウトをした。
車に乗ってフェリーに向かうときに、運ちゃんとこんな話をした。
タンジュンビナンに往復して、シンガポール100ドルして、スパに行ったんだけど、車代を考えると本当に安かったのかどうか分からないなんて話をしていたら、こんなことを言っていた。
「100ドルは大金だよ、俺なんてホテルの寮に入って、週に1日の休みでそのときにしか家族のところに帰れない。
そして月の給料がシンガポール300ドルだからね。」
そっか、でも多分この島では高給とりなんだろうな。。
この運ちゃんは英語がうまかったので、色々と話が盛り上がったが、すぐに港に着いてしまった。

フェリーにチェックインをしようとしたら、まだ受付が始まっていなかった。
港の職員に聞いたら「あと5分で開くから」と教えてくれた。
そして「君の荷物を処理しておくからその荷物運んでおくよ、チケットも渡して」と言われたので、一緒に渡した。
受付が始まったときには、俺の荷物が一番に処理された。
そして入国ゲートを過ぎて、待合室で待っていると職員の集団の中にさっきのお兄ちゃんがいた。
こっちこいよと彼の隣の席を叩くので、そっちに言って短い時間だったが、「どこから来たんだ?」とか5分くらいたわいもない話をした。
「今日は波の具合はどう?あまり揺れると具合が悪くなるからね」、「今日は大丈夫だ。とっても静かな海だ」
そんなことも教えてくれた。
メアドを教えてくれよというのでメモに書いて渡した。
ゲートが開いたのでそちらに向かおうとすると、彼が「こっち側のゲートも開くからちょっと待ってろ」と言ってくれた。
ちょっとするとこっちも開いたので、俺は人並みの中で手を伸ばして彼と最後の握手をして別れた。
彼は最後に"Good by, friend!"と言っていた。

船が出て、確かに今日は全然揺れがなくて快適だなあなんて思っていた。
後ろに見えるビンタン島を見ながら、またこの島に来たいなと思った。
確かに寂しかったけど、でも色々な人と話が出来た。
ここにも書かなかったようなこともいくつかあったし。
「さよならビンタン島!」って心の中で俺は呟いた。
またいずれ来たいと思います。

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最後の晩餐 (5日目その2)

最後の夜を迎えた。
今日は珍しくずっと晴れていた。
最後だからということで私はもう一度海岸に出た。
晴れていると星空がきれいなのだ。
私は海岸にある大きな岩に寝っ転がり、1時間以上の間空を眺めていた。
南十字星ってここから見えるのかな?
北極星の見つけ方は覚えているけど、南十字星ってどうやって見つけるんだっけ?
こんなときに、学生の頃もう少し勉強をしておけばよかったなんて思うものだ。
でも本当に星がよく見えるので、どれが何座なのかなんとなく分かる気がした。
あれはさそり座に違いない!なんてね。
これは東京ではありえないことだ。
星空を眺めているだけで、心が洗われる気がするのは何故だろう?
ふっとガンダムの世界を思い出す。
地球の重力に引き寄せられて腐っていく人間と、宇宙へ旅立ち新しい能力に目覚める人間。
そんな宇宙を見ているんじゃないかと思わされるほどにきれいなのだ。
流れ星もいくつか見ることが出来た。
不思議なのは水平線の向こうでものすごい雷が光っている。
これもモンスーンの不思議な光景だ。
1時間も経つと、空が曇ってきて星が見えなくなってしまった。
でも一人で来なかったら、きっとこんな時間の過ごし方はなかっただろうな。
一人で来たことを後悔していたけど、いろいろな人と話をして、こんな夜空を見ることが出来て、必ずしも悪いことばかりじゃない。

そういえば腹減ったな。
今日はまたあの嫌な気分になったホテルのレストランにもう一度行ってみた。
朝食とは違うスタッフがいるのだが、やはり私の名前は有名なようだ。
この日はレストランも空いていて、俺ものんびりと従業員と話をしながら過ごすことが出来た。
私は、青唐辛子の鶏肉のライスを頼んだ。
「これは辛いけど大丈夫?」って言われ、「どれくらい辛いの?」、「ちょっと辛めだよ」、「じゃそれでいいや」。
実際に食べてみると結構辛かった。。。
涙出てきた。。。。
「どう辛くない?」、「結構辛い・・、でも美味しいよ!」なんて言いながら、何とか完食をした。
「珈琲かデザートはどう?」、「いやいらない、今日はこれで。」、「アイスクリームは?」、「アイスクリームか、口の中辛いからなあ。じゃお願いします。」
結局アイスを食べて珈琲まで飲んできました。

店の中を子供を抱えながらあやしているおっちゃんがいた。
従業員達はかわいい!って感じでやたらとかまっていた。
俺の近くに来るとそのおっちゃんは「調子はどうだい?」と言ってきた。
「うん、いい気分だよ」、「これ俺の息子だよ!」、「可愛い子だね、今何歳?」「3歳。」
可愛いねといいながら、その子を撫でているとそのおっちゃんは言い出した。
「何か困ったことがあれば何でも言ってくれよ。」
何でこのおっさんがそんなことを俺に言うんだ?と思っていたら、そうだこの人俺にリゾート会員権を売りつけようとしたマネージャーのおっさんだ。
だから従業員達もこの子供にかまっているんだ。
あのおっさんも親なんだなって思ったら、なんだか昼間の嫌な気分もどこ吹く風で、ちょっと親しみが湧いた。

「最後に楽しい晩御飯が食べられました。ありがとう」とレストランの従業員さんたちに告げて、俺は部屋に戻りました。

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リゾートアイランドビンタン島で高級リゾート会員権を売りつけられる (5日目その1)

5日目は朝食を食べにレストランに行くと、いつもいるお姉ちゃんと顔を合わせてお互いににこっとした。
すっかり顔なじみだ。
「昨日はタンジュンビナンに行ったんだって?」と聞いてきた。
なんでそんなこと知っているの?と思ったが、もうこの日にはそんなことも嫌に思わなくなった。
「いい港町だったよ。バイクの人がたくさん声をかけてきてちょっと怖かったけど」なんて話をした。

この日はのんびりと本を読んで過ごそうと思っていたのだが、午前中に部屋の電話が鳴った。
「ホテルを経営しているグループ会社のプレゼンテーションを聞いてもらいたい。もし聞いてもらえれば、何かのFree Voucher(無料券)を差し上げるから」と。
何の無料券かは英語が聞き取れなかったけど、何かくれるのなら、どうせ暇だし話を聞いてみるかなと思い、Yesと返答をしておいた。

13時にロビーで待ち合わせということで行ってみた。
すると中国系の太った姉ちゃんが俺を待ち受けていた。
これから敷地を回るからカメラを持ってくるといいということなので、カメラを取りに行ってから、ゴルフ場のバギーに乗った。
俺のほかにも韓国人(多分)の夫婦がいた。
向かった先はゴルフコースのクラブハウス。
このゴルフ場は、グレッグ・ノーマンという人が設計したコースらしい。
コースを見てまわりながら、この太ったお姉ちゃんといろいろな話をしました。
このお姉ちゃんはシンガポール人だというので、俺はシンガポール料理が大好きだという話をした。
「チキンライスが大好きなんだ。」
「マンダリンのチキンライス?」
「いや、そこじゃなくてカトンという町にある・・・」
「ファイブスター!?」
「そう、そこのチキンライスが最高に美味しかった!」
「あなた日本人なのに、なんでファイブスターなんて知っているの?!」
「シンガポール在住の友人に連れて行ってもらった。あとはカヤトーストが大好き!」
「ファイブスターのチキンライスを知っているなんて!!マンダリンのチキンライスは高いだけで美味しくないしね。カヤトーストが好きな日本人なんて聞いたことがない!あなた本当に日本人?(笑)」
なんて会話をして盛り上がっていた。

「ゴルフはやらないのか?」
「ゴルフはやらない。日本だとゴルフが出来ると昇進に有利なんだけどね。」
「それはわかる。あなたも上司を連れてここのゴルフコースに来ればいいのに。このコースを見せたらきっと感動するよ!」

「今までどんな国に行ったことがある?」とか、「これから先どんな国に行ってみたいか?」
色々な質問をされた。
この時点では何気ない会話だったが、これは後の本題への布石だったのだ。。。

周辺の施設の眺めのいいところを一通り廻って、その後ホテルに戻ると会議室のような部屋に通された。
ラグーンホリデークラブというのは、アンサナホテルやバニアンツリーホテルの親会社である。(多分・・)
この説明は特別に選ばれたお客さんに対してのみ説明をさせて頂いているとまず言い出した。
こういうこと言われて舞い上がる人いるんだろうな・・。

そして会社の説明を初めた。
それからタイのプーケットに今ホテルをたくさん作っていて、ここはとってもお薦めだとか。
さらにお姉ちゃんは、俺に散々色々なことを言ってくる。
「このホテルに1週間、119米ドルで泊まれるしたらどう?、世界中の5つ星のホテルに1週間、119米ドルで泊まれるとしたらどこに行きたい?」
俺は「そりゃいいよね」と答える・・・、が俺はこういう聞こえのいいことを散々並べ立てられて、肝心の会員価格などに触れようとしない語り口は好きじゃない。
そろそろ帰りたいなと思い始めた。
隣のテーブルで別の人に説明を受けているもう一組の夫婦が席を立った。
向こうは断ったんだろうな…。
一通りの説明が終わって、「どう興味ある?」と聞かれ、「そりゃいい話だと思うけど・・・」というと、彼女はラグーンリゾートクラブへようこそ!と握手を求めてきた。
俺は握手をしながらも、金額を見ないで契約はしないよと答えた。
どうやら興味を示さない人には金額は示さないらしい。
そこで後ろで見ていたマネージャーのおっちゃんが出てきた。
うわーっ、こういう胡散臭い展開って嫌なんだよなあ。。。
このおっさんの名前が、うちの会社にいる嫌なインド人と同じ名前なので、それもまた気に食わない。

金額はこんな感じ。
多分人によって微妙に金額が違っていそうな雰囲気があるので、はっきりとした金額はここでは書かないけど、婚約指輪の相場の2倍くらいの金額を払うと、25年の間に毎年1週間119ドルで指定の5つ星のホテルに泊まれる。
俺はそんな毎年海外旅行するとは思えないし、元が取れるとは思えないので返事を渋っていると、また違う金額が出てきた。
繁忙期には使えないけど、先の金額の70パーセントくらいで25年間、119ドルで使えると。
こんな話を続けていてもきりがないので、俺は断った。
今回俺がアンサナに泊まった金額の8倍出せば、この金額になるのに、利用しないのは理解できないと言っていた。
俺が断った理由としては、「日本に事務所がないから、日本の法律で契約が出来ない。」、「米ドルで契約しなければいけないので、本当にお得かどうか判断できないし、円安が進んだらあまりお得感がなくなるかも。」などなど。
それにシンガポールでこの会社が潰れても、日本にはニュースで入ってこないだろうしね。
日本にもこんなサービスを提供している会社はあるだろうし。

そんなこんなで断ってきた。
最後に約束の無料券をもらいました。
ビンタンとプーケットのどっちがいい?と聞かれたので、ちょっと悩んでプーケットと答えました。
2泊3日無料ペア宿泊券です!
次の旅行はプーケットのバニアンツリーホテルだな。
1年有効で、2ヶ月前に申し込まなければいけないとか、制約が多いのが気に食わないけど、まあ無料だからね。

しかし、仕事を忘れて何もないところでのんびりしたかったのに、何でこんな話を聞かなきゃならないんだとちょっと憂鬱な気分にさせられた。
私は一人で海岸に出た。
自然の波の音は私を癒してくれる。
私はビンタンに来て以来、寂しかったり、何か悩んだときにはいつも海岸にいた。

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小さなリサイタル (4日目その3)

夜は部屋でNHKで広島の幼児殺害事件の犯人が捕まったというニュースが流れていた。
お外国人かよ?と思っていると、どこからか歌が聞こえてきた。
誰か部屋を開けっ放しで音楽流しているのか?と思ってベランダに出ると、それはレストランから聞こえたのだった。
私はビールを飲みながら、ベランダでその生演奏を聞くことにした。
角部屋のおかげで、私の部屋からそのレストランは真正面にある。
最初はハッピーバースデーが流れていて、そのあとはカーペンターズとか5曲くらい流れていた。
波の音と虫の鳴く声と蛙の声とキツツキの音が聞こえるベランダで生演奏を聞きながら、ビールを飲む。
なんかとってもいい気分だ。
その演奏を聞きつけたのか、隣の部屋の人もベランダに出てきた。
どうやら日本人らしい。
しかも、写真を撮り始めた。
「笑って!」、「笑っとるよ!」
勘弁してください、せっかく人がいい気分に浸っているのに。。。

最後はちょっと邪魔が入ったが、なんだかとっても贅沢な気分に浸れた夜だった。

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